「辞めたくて悩んでいるのか、続けたくて悩んでいるのか。あのとき、翠は確かに紅葉祭が終わるまでは続けたいって答えたけれど、現況を提案した人間たちはそんな短期間のことしか考えずに答えを出したわけじゃない。唯さんがどれだけ翠のことを思ってあの設定をしたのか、翠はそれをわかってない。まずは生徒会規約をしっかり読み直すんだな。――もとより、使えると思った人間を俺がそうやすやすと手放すとでも?」
 ツカサは鼻で笑い、
「勘違いも甚だしい」
 私の手は粗雑に放された。