そこから必要最低限の予習復習をすればあっという間に日付が変わってしまう。
 私はそんな日を数日続けただけでこの有様だ。
 周りの友達は忙しそうにはしているけれど、疲れたって口にするけど、まだ余裕があるように思えた。
 だって、翌朝には充電満タンの笑顔で元気な声をかけてくれるのだから。
 訊いたら、部活の時間が紅葉祭の準備に変わったくらいで、生活のリズムはさほど変わっていないのだとか……。
 運動部の人は紅葉祭の準備のほうが色んな人と交流できるし、体力的には楽だと言っていた。
 逆に文化部の人たちはさすがにそうは言ってられず、でも「楽しい」という気持ちでなんとかなってしまうらしい。
 それはみんなが普段から夜の睡眠で身体をリセットできている証拠。
 私は薬を使ってもそんな生活を続けることはできなかった。
 あの元気を少し分けてもらいたい……。