光のもとでⅠ

『翠葉ちゃん、覚えてるかな? 覚えてないかな? 私たちは翠葉ちゃんの身体のこともわかっていて生徒会に来てほしいって言ったのよ? 就任式のときにも言ったわ。翠葉ちゃんが学校へ来れなくても私たちが行けば済むことって』
 茜先輩がイヤホンマイクを外し、朝陽先輩へ渡す。
 朝陽先輩はそれを装着はせず、マイクとしてのみ使っていた。
『でも、さすがに行き来するのは時間と手間がかかるからね。文明の利器を駆使することにしたんだ。スカイプって便利だよね』
 また人が変わる。
『翠葉ちゃん、会計の仕事任せたよ。大部分がそっちに振られてる。その分、俺とツカサはこれから増えてくるイレギュラーなものの対応要員に回る』
 優太先輩だった。
 みんな同じようにイヤホンマイクを耳にセットしない。
 私が何も言わずに聞いているのがわかるのだろうか……。
 ――あ、そっか……。
 私にはみんなが見えるけれど、みんなには私が見えているのだ。