「リィはあんちゃんの車で帰りな。俺は湊さんに車の運転付き合ってもらうから」
 こくりと頷くと、
「そうそう、起案書通ったってよ」
 あ――。
「そのあと、このシスコン二号は坊主をこれでもかってくらいいびってたぜ?」
「え……?」
「相馬先生、人聞き悪いこと言わないでくださいよ~。ちょっとお願いごとをしてただけじゃないですか」
 そう言った直後、唯兄は私を見てにこりと笑った。
 まるで、天使様みたいに。
「今日明日はベッドの上でゴロゴロしてろ」
 相馬先生は立ったままの状態で、何ヶ所かに置き鍼のパッチを貼ってくれた。