「あれもだめこれもだめ――そういう制限を外すために付けたものなんだろ? 今回みたいにおまえが無茶したときに止めるためにある装置なんだろ? それなら、全部がダメなんて言わねぇ。おまえを見張るための装置じゃないからな。おまえが少しでも自由に動けるために付けられた装置だ。そこを間違えるな。おまえが自分のことを大切にできるようになったら、これはいつでも外せる。そういうものだ」
「――先生……私、またひどいこと言っちゃった」
止りかけていた涙がまたあふれ出す。
「坊ちゃんに対してか?」
先生が言う「坊ちゃん」は秋斗さん。
そう――私がひどいことを言ったのは秋斗さんだ。
私のために作ってくれたのに、こんなものいらないって言った……。
それから――。
「――先生……私、またひどいこと言っちゃった」
止りかけていた涙がまたあふれ出す。
「坊ちゃんに対してか?」
先生が言う「坊ちゃん」は秋斗さん。
そう――私がひどいことを言ったのは秋斗さんだ。
私のために作ってくれたのに、こんなものいらないって言った……。
それから――。


