光のもとでⅠ

 私の右隣に座っているツカサは本当に難しい顔をしていて、いつもよりも少しだけ近寄りがたい空気を纏っていた。
 しかも、私と優太先輩の会話も耳には入っていないようだ。
 珍しい……。
 ……もしかして、さっき秋斗さんに言われたことを考えているの?
「残り時間四十五分、はいがんばって!」
 優太先輩の言葉に、意識を仕事へ戻した。

 新しく用意してもらったフォーマットを念のため一部コピーしてから作業に取り掛かる。
 いくつか前例を見たけれど、基本的なことは何も変わらない。
 そう思って下書きに、とシャーペンを手に取ったとき、隣から低い声で「ムカつくな……」と聞こえた。
 聞き間違いではない。
 ツカサが口にした言葉は間違いなく「ムカつくな」。