「別に話しかけられなければそれはそれでいいと思うのだけど……。それに先輩たちとの休憩時間は楽しかったよ?」
 毎回毎回、休憩のたびにツカサのことで詰め寄られていたのでは、やっぱり疲れる。
 時にはこんなメンバーで休憩時間を過ごすのもいいと思う。
「……テラスじゃ風が冷たい。次からは食堂の中にしろ」
 ツカサは特教棟に向かって歩きだした。
「あっ、お菓子は適当に摘んでくださいっ」
 片付ける時間は待ってもらえそうになかったから、広げていたお菓子を先輩たちに押し付けてしまった。
 特教棟へ小走りで駆けていく。
 でもね、ツカサはなんだかんだ言っても優しいのだ。
 特教棟の入り口で待っていてくれるのだから――。