イラストにはルーズリーフの切れ端にかかれてあり、「友情定期券」と書かれた余白部分に香乃子ちゃんと希和ちゃんのイラストが描かれていた。
「香乃と希和らしいわね」
右隣に座る桃華さんに言われてコクコクと頷いた。
そのたびに涙がポロポロと零れる。
ほかのメールもみんなの優しさであふれていた。
二年でも同じクラスになれるよう勉強をがんばるからわからないところを教えて欲しい、とか。怖いことじゃなくて楽しいことを考えよう、とか。
がんばるだけじゃなくて、弱音を吐いてほしいとか。
私がひとりでいたら、絶好のチャンスだと思って話しかけないわけがない、とか……。
読めば読むほどに、みんなの優しさが伝わってくる。
そして、みんなが私に伝えようとしていることは、「前を向こう」だと思った。
佐野くんからのメールにはこんなことが書かれていた。
「香乃と希和らしいわね」
右隣に座る桃華さんに言われてコクコクと頷いた。
そのたびに涙がポロポロと零れる。
ほかのメールもみんなの優しさであふれていた。
二年でも同じクラスになれるよう勉強をがんばるからわからないところを教えて欲しい、とか。怖いことじゃなくて楽しいことを考えよう、とか。
がんばるだけじゃなくて、弱音を吐いてほしいとか。
私がひとりでいたら、絶好のチャンスだと思って話しかけないわけがない、とか……。
読めば読むほどに、みんなの優しさが伝わってくる。
そして、みんなが私に伝えようとしていることは、「前を向こう」だと思った。
佐野くんからのメールにはこんなことが書かれていた。


