「翠が俺を信じていないなら、俺は残らない」
「…………」
「でも、翠は俺を信じているだろ?」
 コクリ、と頷く。
「審査は昨日のうちに終わってる。すでに契約の準備は整っていて、さっき俺の手を掴んだ時点で契約完了。契約更新手続きは一切なし。その代わり、翠から一方的に契約を反故にされた場合はどうするかな?」
 そう言って、ツカサはにこりと笑った。