「……翠葉、その気持ち、なんだろうな?」
 そう言っては少し笑い、
「明日も学校なんだから、もう寝ろよ」
 と、自分の部屋へ戻っていった。
「……この気持ちは、何――?」
 この気持ちはなんだろう――。
「特別」なことはわかる。
 でも、どう特別なのかはよくわからない。
「……友達以上、なのかな」
 それは親友?
 いつもツカサに怒られたり諭されたりセーブされたり。
 今日は病院へ付き添ってくれたり、夏休み中は毎日のようにお見舞いに来てくれた。