だって、ツカサと海斗くんにケンカなんてしてもらいたくないし、結果的にツカサは何も悪くないのだ。
ツカサを悪く思ってもらいたくない。
何かが心の中で「カチリ」と音を立てた。
確かに何かが音を立てたのに、私はそれがなんなのかわからない。
――今は海斗くん……。
「翠葉、俺らは……?」
海斗くんの視線がこんなにも突き刺さりそうだと思ったことが今までにあっただろうか。
「俺らだって翠葉のこと心配してるし、学校がもっと楽しいところだって知ってもらいたいと思ってる。できるだけダメージがないように、楽しいことを少しずつ知ってもらって、徐々にでもわかってもらったらそれでいいって――そうやって地道にがんばってる俺らはっ!?」
「っ――……」
そこまで考えていてくれたなんて知らなかった。
ツカサを悪く思ってもらいたくない。
何かが心の中で「カチリ」と音を立てた。
確かに何かが音を立てたのに、私はそれがなんなのかわからない。
――今は海斗くん……。
「翠葉、俺らは……?」
海斗くんの視線がこんなにも突き刺さりそうだと思ったことが今までにあっただろうか。
「俺らだって翠葉のこと心配してるし、学校がもっと楽しいところだって知ってもらいたいと思ってる。できるだけダメージがないように、楽しいことを少しずつ知ってもらって、徐々にでもわかってもらったらそれでいいって――そうやって地道にがんばってる俺らはっ!?」
「っ――……」
そこまで考えていてくれたなんて知らなかった。


