光のもとでⅠ

「でもっ、翠葉は傷ついて泣いたんだろっ!?」
「うん。でも、それは自業自得なの。言葉をちゃんと受け止めなかった私がだめ。あのとき、空太くんがいなかったら絶対に学校へ行けなかったと思う。空太くん、迷惑かけちゃったよね、ごめんね」
 空太くんを見ると、空太くんは顔をブンブンと横に振った。
「俺、迷惑だなんて思ってないし――ただ、あのあと大丈夫だった?」
 心配そうな表情で訊かれる。
「えと……大丈夫というか、あのあともたくさん泣いたのだけど、でも、ツカサが言ったことが怖くてとかそういうことではなくて――。ツカサの言葉は容赦ないのだけど、でも違うの……。どんなにきつい言葉でも『大丈夫だから』っていつも言ってくれているの。今回もそうだったの。朝は私が気づけなかっただけで……」
 そんな話をしていると、
「お三方とも。ここ、一応往来の場だからね」
 高崎さんが割って入り、私たちをカフェラウンジへと促した。