でも、怒りの矛先は自分ではない。
けど、その矛先がツカサに向くのも違う。
「なんでっっっ!? 今朝泣かされたんだろっ!? それで学校に来るのが怖くなって、学校に来てからもずっと泣きそうな顔してて、放課後だって強引に連れて行かれたって空太から聞いてるっ」
それ自体は間違いじゃない。
間違いじゃないけど――。
「あのねっ、朝、ツカサにガツンって言われたときは私パニックになっちゃって、すごく怖くなっちゃって、学校もクラスも怖くて行くの無理って思った。でもね、ツカサはひどいことは言っていなかったの。ただ、私がその場の雰囲気に呑みこまれただけで、言われた言葉をちゃんと理解できてなかっただけで、本当は私が傷つくようなことは何も言われてなかったのっ」
確かにツカサの目も声音も冷たかったけれど、言われた言葉は私を責める内容ではなかった。
けど、その矛先がツカサに向くのも違う。
「なんでっっっ!? 今朝泣かされたんだろっ!? それで学校に来るのが怖くなって、学校に来てからもずっと泣きそうな顔してて、放課後だって強引に連れて行かれたって空太から聞いてるっ」
それ自体は間違いじゃない。
間違いじゃないけど――。
「あのねっ、朝、ツカサにガツンって言われたときは私パニックになっちゃって、すごく怖くなっちゃって、学校もクラスも怖くて行くの無理って思った。でもね、ツカサはひどいことは言っていなかったの。ただ、私がその場の雰囲気に呑みこまれただけで、言われた言葉をちゃんと理解できてなかっただけで、本当は私が傷つくようなことは何も言われてなかったのっ」
確かにツカサの目も声音も冷たかったけれど、言われた言葉は私を責める内容ではなかった。


