ツカサはいつ、相馬先生とそんな話をしたのだろう。
 ちょっとずるい……。
 もっともっとツカサを知りたい。
 私にもなかなか言えないことはあるけれど、ツカサがもっと自分のことを話してくれたら嬉しいと思う。
 いつも自分のことを訊かれるばかりでツカサのことはあまり訊いたことがないから。
 ねぇ、訊いたら教えてくれる? 訊いたら、答えてくれる?
「ツカサ、私、ツカサに誕生日おめでとうって言ったのかな? 何かプレゼント渡したのかな?」
「なんで急に誕生日?」
 ツカサは予想を裏切らずに眉間のしわを深めた。
「え? あ……朝に考えていたことで、ツカサに会ったら一番最初に訊こうと思っていたの。だから、私の中では全然急なことじゃないの」
「あぁ、そう……。誕生日におめでとうを言うのは無理だったと思う。その日に初めて会ったから。だから、プレゼントももらっていない」