「……でも、突き放しても、どんなにきついことを言っても、ツカサはそれだけじゃないよね? また、手、つないでくれる……」
 そう言って、つないでいる手を見て笑った。
「……それ、忘れるなよ」
 この手も、笑うことも……。
「……うん、忘れない。絶対に忘れない――」
 一言一言区切っては噛みしめるように話す。
 俺はその言葉を胸に刻み込む。
 いいよ、必要なら何度だって繰り返す。
 そのたびに、これで何回目って言ってやろうか。
 二度あることは三度ある。
 それ以上に七転び八起き。
 それ以上だって何度だって付き合ってやる――。