「……してない」
「じゃ、なんでここにきて登校拒否?」
俺にはそれが納得いかない。
「ツカサ、怖さが別物なの……。友達に置いていかれるのも無視されるのも、どれも怖いことに変わりはないのだけど、今私の大好きな人たちにそれをされるのはすごく怖い……。中学のときと比較できないくらい怖いの。呼吸ができなくなりそうなくらい怖いの――」
翠は視線を落として黙り込む。
なんだ――。
「つまり……中学のときの人間と、今回りにいる人間の格が翠の中では明確に違うわけね。それを聞いて安心した」
翠は視線を上げて、「え?」って顔をする。
「中学のときの人間と何か少しでも混同されていようものならどうしてやろうかと思ってた。でも、違う……。翠はここを中学と一緒だなんて思っていない。翠が見て怖がっているのは幻影に過ぎない」
「げん、えい……?」
「じゃ、なんでここにきて登校拒否?」
俺にはそれが納得いかない。
「ツカサ、怖さが別物なの……。友達に置いていかれるのも無視されるのも、どれも怖いことに変わりはないのだけど、今私の大好きな人たちにそれをされるのはすごく怖い……。中学のときと比較できないくらい怖いの。呼吸ができなくなりそうなくらい怖いの――」
翠は視線を落として黙り込む。
なんだ――。
「つまり……中学のときの人間と、今回りにいる人間の格が翠の中では明確に違うわけね。それを聞いて安心した」
翠は視線を上げて、「え?」って顔をする。
「中学のときの人間と何か少しでも混同されていようものならどうしてやろうかと思ってた。でも、違う……。翠はここを中学と一緒だなんて思っていない。翠が見て怖がっているのは幻影に過ぎない」
「げん、えい……?」


