「ほら、顔吹いて少し落ち着け」
 と、冷たいタオルを渡される。
「俺が先に出るから、顔と頭が落ち着いたら出てこい。でも、時として、聞いたことを白状するだけが正しいルートじゃない」
 そう言って、兄ちゃんは躊躇いもなくドアを開けた。