パソコンに表示される時計が三時を知らせる。
「各自作業報告を」
 俺の言葉に翠と優太が顔を上げた。
「うぉー……悔しい、あと三十分もあれば終わりそうなんだけどな」
 そう言った優太は嵐に進行を阻害されつつも五分の四程度は終わらせていた。
「私はまだどこに運用するかは考えていなくて、とりあえず数字をはじきだす作業をしてました。現時点でエクセル入力必須の計上自体は七分の四か五程」
 妙に細かい数字に笑いそうになる。
「俺も先に使途不明金になりそうな金額のピックアップを進めている。嵐、今からおまえも一時会計」
「はっ!?」
 問題集から顔を上げた嵐が嫌そうな顔をする。
 なんでそんなに数字が嫌いなんだか……。