おいおい、どんな学校なんだよっ!
 突っ込みどころ満載じゃねーかっ!
 蔵元さーんっ、助けてーーー!
『ちょ、いったん切るわ』
 通話は一方的に切られた。
 ツーツーツー、ともの悲しい音が聞こえてくる。
「なんで通話を切ったのかが想像できなくないだけに少々困惑……」
 あんちゃんが口もとを歪める理由もわからなくもない。
 あの人、たぶん口にしたことをまんまリィで想像したんだろうな。
「何、あの人急に十代に返っちゃった感じ?」
 くくく、と笑っている俺にあんちゃんが倒れこんできた。
「ね、先輩、バスルームから出る前に落ち着くと思う?」
「微妙?」
「俺たちもあっち行くかぁ……。本当はさ、少しくらいふたりの時間があってもいいと思ってたんだけど、少々不安が募ってまいりました」