「リィは『好き』だから、秋斗さんと『付き合う』ことになったんだと思うけど?」
俺は最初の頃のことはよく知らないからそんなふうに返した。
「……でも、今の私にはその記憶がないからわからない」
話に行き詰まってしまったあの空気は痛かった……。
リィが真剣に訊いているからなおさらに。
ちょうどあんちゃんが大学に詰めてた時期だったから、その間の出来事はほとんど俺が聞いてるんだよね。
しかも、俺がヘルプ求められる人間なんて限られてるわけで……。
この場合、秋斗さんはNGだし、蔵元さんっていうのもちょっと微妙……。
ほかにSOS出せる人間なんてあんちゃんくらいだけど、あのときは本当に忙しかったみたいで、普段ならメールの返信とかきっちりする人がそれすらできない状態だった。
俺は最初の頃のことはよく知らないからそんなふうに返した。
「……でも、今の私にはその記憶がないからわからない」
話に行き詰まってしまったあの空気は痛かった……。
リィが真剣に訊いているからなおさらに。
ちょうどあんちゃんが大学に詰めてた時期だったから、その間の出来事はほとんど俺が聞いてるんだよね。
しかも、俺がヘルプ求められる人間なんて限られてるわけで……。
この場合、秋斗さんはNGだし、蔵元さんっていうのもちょっと微妙……。
ほかにSOS出せる人間なんてあんちゃんくらいだけど、あのときは本当に忙しかったみたいで、普段ならメールの返信とかきっちりする人がそれすらできない状態だった。


