「久が下まで迎えに来てくれてたから、私は帰るね! お茶と歌、ごちそうさまでした!」
っ――!?
翠は意味がわからずに首を傾げた。
そのまま俺に視線を向けるから、つい「何……」と顔を逸らしていしまう。
そんなやり取りをしていると、
「今日、あと三回は練習してね!」
言い残して茜先輩は帰っていった。
すると、翠の携帯が鳴り出す。
「はい。――ちょっと待ってくださいね」
翠が通話口を押さえて俺を見上げた。
「栞さんがあとどのくらいかかる? って。十階でツカサの分のご飯も用意してくれているみたいなんだけど……」
もう少しふたりでいられるだろうか……。
歌を歌うのは不本意だけど、一緒にいる理由にはなる。
「……あと三回。だから三十分くらい」
「了解。……栞さん、あと三十分くらいで上がります」
っ――!?
翠は意味がわからずに首を傾げた。
そのまま俺に視線を向けるから、つい「何……」と顔を逸らしていしまう。
そんなやり取りをしていると、
「今日、あと三回は練習してね!」
言い残して茜先輩は帰っていった。
すると、翠の携帯が鳴り出す。
「はい。――ちょっと待ってくださいね」
翠が通話口を押さえて俺を見上げた。
「栞さんがあとどのくらいかかる? って。十階でツカサの分のご飯も用意してくれているみたいなんだけど……」
もう少しふたりでいられるだろうか……。
歌を歌うのは不本意だけど、一緒にいる理由にはなる。
「……あと三回。だから三十分くらい」
「了解。……栞さん、あと三十分くらいで上がります」


