光のもとでⅠ

 これは答えにたどり着くまで時間がかかりそうだ。
「ほかの男子は……」
 言葉に詰まる翠に、「座って」と肩に手を置き、重力のままにしゃがむよう促した。
 相変わらず華奢な肩。
 手を乗せれば手の平に骨が触れる。
「ツカサ……尋問みたいで怖い」
 小動物の目で見上げてくる。
「尋問じゃないけど、それに酷似してると言われてもかまわない。答えてもらわないと俺が困る」
 勝手だと思うけど、もう少し俺に付き合ってほしい。
 俺が立ったままじゃ翠も落ち着かないだろうし、俺だって真正面から聞けるほどの度胸があるわけでもない。
 すぐに翠の隣に座った。
 翠と話をするとき、どうしてか隣に並ぶことが多く、それに慣れてしまった自分がいた。