俺が女だと思って話すことができるのは翠だけで、ほかの女子は生物上女と認識はしているが、そういう対象にはない。
そんな話をしていると、ノック音が聞こえてきた。
ノックの叩き方が秋兄……。
少し抑揚を感じるような叩き方。
「翠葉ちゃん、どう?」
非常に嫌なタイミングで現れてくれる。
「あ、大丈夫です。あの、病院まで運んでいただいてありがとうございます」
翠は場の空気が変わったことに少しほっとしたようだ。
「いいえ、どういたしまして。今日はもう帰っていいみたいだから送るよ」
御園生さんは……?
訊こうとしたら、
「蒼樹、今日は教授に捕まって大学の研究室で飲まされてるんだ」
翠が病院へ運ばれたのにあの人がいないこと自体が不自然なはずなのに、俺は今の今までそんなことにすら気づかなかった。
そんな話をしていると、ノック音が聞こえてきた。
ノックの叩き方が秋兄……。
少し抑揚を感じるような叩き方。
「翠葉ちゃん、どう?」
非常に嫌なタイミングで現れてくれる。
「あ、大丈夫です。あの、病院まで運んでいただいてありがとうございます」
翠は場の空気が変わったことに少しほっとしたようだ。
「いいえ、どういたしまして。今日はもう帰っていいみたいだから送るよ」
御園生さんは……?
訊こうとしたら、
「蒼樹、今日は教授に捕まって大学の研究室で飲まされてるんだ」
翠が病院へ運ばれたのにあの人がいないこと自体が不自然なはずなのに、俺は今の今までそんなことにすら気づかなかった。


