図書棟に続く桜林館の外周廊下はテラスよりはまし、そんな違いしかなかった。
それでも炎天下よりは日陰のほうがいいだろう。
それに気づいた翠が俺の前に出て顔を見上げてくる。
「二階のテラスはもっと暑かったよね?」
「たぶんね……。別に翠のためじゃない、俺だって暑いよりは涼しいほうがいい」
とはいえ、自分ひとりだったらあのままテラスを突っ切っていただろう。
途端、翠の表情が曇る。
「ありがとうくらい言わせてくれてもいいのに……」
「あぁ、それなら今からでもかまわないけど?」
笑顔を添えて答えると、もっとむすっとした顔になった。
それも束の間。
どうしたことか、嬉しそうな表情に変わる。
理由は不明。
「司くんっっっ」
知らない女子が目の前に並ぶ。
まるで俺たちの行く手を阻むように。
それでも炎天下よりは日陰のほうがいいだろう。
それに気づいた翠が俺の前に出て顔を見上げてくる。
「二階のテラスはもっと暑かったよね?」
「たぶんね……。別に翠のためじゃない、俺だって暑いよりは涼しいほうがいい」
とはいえ、自分ひとりだったらあのままテラスを突っ切っていただろう。
途端、翠の表情が曇る。
「ありがとうくらい言わせてくれてもいいのに……」
「あぁ、それなら今からでもかまわないけど?」
笑顔を添えて答えると、もっとむすっとした顔になった。
それも束の間。
どうしたことか、嬉しそうな表情に変わる。
理由は不明。
「司くんっっっ」
知らない女子が目の前に並ぶ。
まるで俺たちの行く手を阻むように。


