光のもとでⅠ

「飛鳥ちゃん、私ね、誰の応援もしないって決めてるの」
「……香乃?」
「人の恋の応援もしてあげたいけど、佐野くんと飛鳥ちゃんは例外。だって、佐野くんの恋愛を応援しちゃったら自分がつらいし、飛鳥ちゃんの恋愛を応援したら佐野くんがつらい。だから、私は自分の恋愛を応援するの。そうやってがんばったうえでなら、佐野くんが飛鳥ちゃんとうまくいって幸せになっても、飛鳥ちゃんが海斗くんとうまくいって幸せになっても、おめでとうって言える気がするから。だから、佐野くんに惹かれてもいいよ? だって、彼はそのくらいに格好いいもの!」
 香乃は目をキラキラさせていた。
「それにね? 私は佐野くんが飛鳥ちゃんを好きなのを知っても好きになってしまったわけで、そういうのって誰が先と誰があととか、関係ないと思うの。だから、出逢ったのは佐野くんのほうがあとでも、佐野くんが海斗くんの上を行くことがあるかもしれない。飛鳥ちゃんが惹かれる要素を持ってるかもしれないよ?」
 そう言ってニコリと笑う。