光のもとでⅠ

 希和はにこにこしているけれど、桃華のおっかないにこにことは別のもの。
 何って毒がない。
 佐野が私を好きなのって、いつの間にかうちのクラスに知れ渡っていて、これといって隠したことがない。
 佐野も佐野で気にしていないふうだし……。
「立花が気にすることでもないだろ? ま、俺の気持ちが迷惑っていうのであれば別なんだろうけど」
 なんて言われたら、「はぁ、そうですか」な感じになるわけで……。
 早い話が放置だったのだ。
「ごめん、本当に考えが足りてなかった。私、行くね」
 まだお弁当箱を開いていなかったことだけが不幸中の幸い。