「あー! なんだかお腹の底から笑った感が否めない。腹筋に響いてるんだけど、私午後練大丈夫かな?」
 そんな私の一言を気にせずふたりはお弁当箱を開く。
「で、どうしたの?」
 香乃に訊かれる。
 床に身を投げ出して笑い転げていた私はむくり、と起き上がり、少し離れたところで制服をはたいてから希和と香乃の用意してくれた椅子に座った。
「香乃、参考までに教えてもらいたいんだけど……」
「ん?」
 ……かわいいじゃないの。小首傾げて小動物風味……。
 翠葉~……ここに翠葉のお仲間発見だよ~。