「ねぇ、御園生ちゃん」
教卓の前の席、和総(かずさ)が声をかけると、「ん?」と翠葉が首を傾げる。
「藤宮先輩と付き合い始めたん?」
それは突っ込みたくもなるわよね。
私も佐野も海斗も、みんな聞いていない振りをして耳はダンボ。
「……あれ? 違うの?」
「どうして……?」
「下の名前呼び捨てになってるから。海斗や佐野だってくんづけでしょ?」
「……うん。でも、付き合ってはいないよ?」
しっかりと否定。
この会話、あの男に聞こえているのかしら。
それを考えるだけでもおかしくて、こみ上げてくるものを必死に堪えた。
海斗の影に隠れると、「桃華ひでぇ……」と言われる。
だって、おかしすぎるじゃない。
教卓の前の席、和総(かずさ)が声をかけると、「ん?」と翠葉が首を傾げる。
「藤宮先輩と付き合い始めたん?」
それは突っ込みたくもなるわよね。
私も佐野も海斗も、みんな聞いていない振りをして耳はダンボ。
「……あれ? 違うの?」
「どうして……?」
「下の名前呼び捨てになってるから。海斗や佐野だってくんづけでしょ?」
「……うん。でも、付き合ってはいないよ?」
しっかりと否定。
この会話、あの男に聞こえているのかしら。
それを考えるだけでもおかしくて、こみ上げてくるものを必死に堪えた。
海斗の影に隠れると、「桃華ひでぇ……」と言われる。
だって、おかしすぎるじゃない。


