「次の期末考査はクラス全体で勉強会かしら? ひとりでも多くの人間を満点取らせないと腕がもげるわ」
「あぁ、それは楽しそうなんじゃん? でも、絶対的に御園生と海斗に質問が集中するよな」
「それで脱落してくれると助かるんだけど」
「鬼」
「嘘よ」
そんな、嘘とも本気とも取れない会話をしていると、教室に異質な声が響いた。
異質、というより、私の中では聞き分けるのに努力のいらない声。
教室の後ろのドアから、「翠」と大きくも小さくも無い声で教卓の前まで来た翠葉を呼んだのは、
「あ、ツカサ」
翠葉が藤宮司を振り返る。
「――そうだった……」
などと零しているくらいだ。
藤宮司が迎えにくることをすっかり忘れていたに違いない。
「あぁ、それは楽しそうなんじゃん? でも、絶対的に御園生と海斗に質問が集中するよな」
「それで脱落してくれると助かるんだけど」
「鬼」
「嘘よ」
そんな、嘘とも本気とも取れない会話をしていると、教室に異質な声が響いた。
異質、というより、私の中では聞き分けるのに努力のいらない声。
教室の後ろのドアから、「翠」と大きくも小さくも無い声で教卓の前まで来た翠葉を呼んだのは、
「あ、ツカサ」
翠葉が藤宮司を振り返る。
「――そうだった……」
などと零しているくらいだ。
藤宮司が迎えにくることをすっかり忘れていたに違いない。


