光のもとでⅠ

 佐野がプリントを見ながら、
「クラス三十人で平均して十一科目ってところかなぁ……」
 私は五教科、佐野は六教科と大差ない。が、
「俺たちってかなり立場ないよな……」
 佐野の視線の先には海斗と翠葉。
「そうね……」
 翠葉はあんな状態でテストを受けたにも関わらず二教科だ。
 海斗は毎回理系のみの宿題。
 九十九点を取ろうが満点ではない限り、情け容赦なく宿題の冊子が追加される。
「あんな状態でも満点を取るだけの努力をした翠葉は免除」
「だな……。海斗、悪いんだけど、これ持っていくの手伝ってくんない?」
 窓際の席に向かって、「悪いんだけど」と声をかけた佐野だけど、
「あんた全然悪いと思ってないでしょ?」
「簾条さん、何当たり前のこと仰ってるんですか」