「髪の毛切ったのね?」
嵐子先輩が翠葉の髪に手を伸ばした。
身構えるか、と思ったけれどそれはなかった。
ま、今朝の飛鳥とは勢いが違うものね。
でも、優太先輩の手が伸びてきたときには、明らかに身体が硬直させ。
なんの差……?
翠葉が身を引くより先に藤宮司が動いた。
「優太、触らないでやって」
ほら、こんなこと、ほかの女子には絶対にしないでしょう?
「言っておいたほうがいいんじゃないの? じゃないと簾条みたいなことになりかねないけど」
言葉は素っ気無い。
でも、言っていることは間違っていないし、翠葉を思えばのこその忠告だろう。
あんた、体温あるんでしょうね?
どうしてそんな涼しそうな顔をしていられるんだか……。
嵐子先輩が翠葉の髪に手を伸ばした。
身構えるか、と思ったけれどそれはなかった。
ま、今朝の飛鳥とは勢いが違うものね。
でも、優太先輩の手が伸びてきたときには、明らかに身体が硬直させ。
なんの差……?
翠葉が身を引くより先に藤宮司が動いた。
「優太、触らないでやって」
ほら、こんなこと、ほかの女子には絶対にしないでしょう?
「言っておいたほうがいいんじゃないの? じゃないと簾条みたいなことになりかねないけど」
言葉は素っ気無い。
でも、言っていることは間違っていないし、翠葉を思えばのこその忠告だろう。
あんた、体温あるんでしょうね?
どうしてそんな涼しそうな顔をしていられるんだか……。


