「そういえば……」
 ムクリと起き上がり、
「ランチ食べました?」
「まだよ?」
「栞ちゃんのことだから用意してるんだろうなぁ……。でもっ、今日はちょっと独り占めさせてください。一緒にランチ食べましょう!」
 碧さんは一瞬間を置いて、「賛成」と微笑んだ。
 うん、やっぱり碧さんには笑っていてほしい。
 もう、あんなにぐったりとやつれた顔は見たくない。
 もし、またあんな状態になっていたら、次こそは私が病院へ連れていこう――。