「……翠葉ちゃんも蒼樹くんも、すごく優しい子に育っているんですね」
そうとしか言えなかった。
シスコンとかブラコンとか、人の負担を考えないわがまま患者とか――。
今まで色んなことを思ってきたけれど、何も知らないからこそ言えることだった。
私は蒼樹くんにも謝らないといけないだろう……。
「碧さん、ごめんなさい……。あの日、碧さんがあまりにも自分を大切にしていないように思えて、それがすごく嫌だった。すぐにでも病院へ運びたいのに、それを頑なに拒否されて、水分すら摂らせることもできなくて――」
気づけば頬を涙が伝う。
「うん……。美波ちゃんがそういう気持ちで入ってきたことはわかっていたから……。それに、私、本当にあのときひどかったもの」
碧さんは肩を竦めて笑った。
話を聞けば、一週間だか二週間、日中は現場を仕切り、ホテルに戻ってはデスクワークを片付け、食べては戻す、を散々繰り返してきてもう限界だったらしい。
そうとしか言えなかった。
シスコンとかブラコンとか、人の負担を考えないわがまま患者とか――。
今まで色んなことを思ってきたけれど、何も知らないからこそ言えることだった。
私は蒼樹くんにも謝らないといけないだろう……。
「碧さん、ごめんなさい……。あの日、碧さんがあまりにも自分を大切にしていないように思えて、それがすごく嫌だった。すぐにでも病院へ運びたいのに、それを頑なに拒否されて、水分すら摂らせることもできなくて――」
気づけば頬を涙が伝う。
「うん……。美波ちゃんがそういう気持ちで入ってきたことはわかっていたから……。それに、私、本当にあのときひどかったもの」
碧さんは肩を竦めて笑った。
話を聞けば、一週間だか二週間、日中は現場を仕切り、ホテルに戻ってはデスクワークを片付け、食べては戻す、を散々繰り返してきてもう限界だったらしい。


