翠葉ちゃんは確かにそういう傾向がある。
そういう傾向以前に性格的なものだと思っていた。
けれど、そこにいたるまでに背景があるのとないのでは大違いだ。
「具合が悪いのを言えない子にしてしまったのは間違いなく私たちのせいだし、それを言えるようにしてあげられなかったのも私たち。……うちには事情があると言ったけど、今の話がその事情。しょせん、私たち親のせいよ」
「碧さん――」
なんと言葉をかけたらいいのかわからない。
言葉が見つからない。出てこない――。
「ごめんなさい、私、なんて言葉をかけたらいいのか……」
「ううん、いいの。ただ、美波ちゃんが知らないところの話はこういうことだったって……。それだけ知ってほしかったの。それと、蒼樹はすべてを黙認しているわけじゃないの。あの子は翠葉の負担を軽くしたいだけ。私たちが側にいると翠葉の気持ち上の負荷がかかることを知っているから。蒼樹の記憶にも、私が鬱でひどいときの状態がしっかりと残っているから……だから、翠葉のことも私のことも考えて行動してしまうの。私が側に付いていたいといえば、翠葉の気持ちを汲むわ。そして、それが私のためにもなると思ってる。そういう子なの」
そういう傾向以前に性格的なものだと思っていた。
けれど、そこにいたるまでに背景があるのとないのでは大違いだ。
「具合が悪いのを言えない子にしてしまったのは間違いなく私たちのせいだし、それを言えるようにしてあげられなかったのも私たち。……うちには事情があると言ったけど、今の話がその事情。しょせん、私たち親のせいよ」
「碧さん――」
なんと言葉をかけたらいいのかわからない。
言葉が見つからない。出てこない――。
「ごめんなさい、私、なんて言葉をかけたらいいのか……」
「ううん、いいの。ただ、美波ちゃんが知らないところの話はこういうことだったって……。それだけ知ってほしかったの。それと、蒼樹はすべてを黙認しているわけじゃないの。あの子は翠葉の負担を軽くしたいだけ。私たちが側にいると翠葉の気持ち上の負荷がかかることを知っているから。蒼樹の記憶にも、私が鬱でひどいときの状態がしっかりと残っているから……だから、翠葉のことも私のことも考えて行動してしまうの。私が側に付いていたいといえば、翠葉の気持ちを汲むわ。そして、それが私のためにもなると思ってる。そういう子なの」


