光のもとでⅠ

 にやりと笑ってこの大御所たる生徒会メンバーを見やる度量のある男。
 おまえさ、桃華と一緒でクラス委員と生徒会兼任しちゃえばいいのに。
 そんな自己都合的なことを考えつつ、佐野の話しに耳を傾ける。
「藤宮先輩、この夏かなりがんばったっぽいですよ。御園生が呼び方変えました」
「「マジっ!?」」
 俺と千里が食いつく。と、ニ、三年メンバーは「あらあら、なんて変わったのかしら」とニヤニヤしだす。
 桃華だけは知っているのか、「面白くない」って顔をしていた。
「簾条だって知ってんじゃないの?」
 佐野が訊くと、
「知ってるわよ。しかも嬉しそうに呼ぶから余計に腹が立つのよね」
 桃華さん、まじ、面白くないんですね?
「で? なんて呼んでるの?」
 痺れを切らしたのは嵐子先輩。
 俺も気になる、とっとと言えっ!