光のもとでⅠ

 ここにいるメンバーは翠葉と秋兄が付き合うことになったことや、それで翠葉がいっぱいいっぱいになっていることを知らない。
 知っているのは俺と桃華だけだ。
 でも、その桃華が加担するってなんだ?
 こいつは翠葉の気持ちを無視するようなやつじゃないし、司を擁護するとか援護するとか――絶対にしないだろ?
「海斗、言いたいことはなんとなくわかるわ」
「エスパー機能卓越シテマスネ?」
「事情が少し変わったのよ」
 桃華がここに来て表情を曇らせた。
 そして、次には驚くことを話しだす。
「一応、伏せてはいたのだけど――たぶん、二学期に戻ってくる翠葉は記憶が一部欠けてる状態です」
 その一言に湧いていたその場がしんとなる。