光のもとでⅠ

「この間、茜先輩と千里拉致ってカラオケ行ったんだけど、これも意外となかなかだったわ。千里も海斗も朝陽も優太も人気投票上位常連者なんだからみんなでステージに立っちゃえばいいのよ」
 さらりと言う嵐子先輩の案がするり、と頭に入ってきた。
「あ、それいいですね? ほかのメンバーが出ているにも関わらず、王子本人が雲隠れなんて許されませんし」
 桃華が裏づけを口にした。
「……やばい、俺楽しくなってきた」
 優太先輩がにやりと笑う。
「男、司を抜くとちょうど五人だから嵐とか歌わね?」
 優太先輩がニコニコしながら訊いてくる。
 その、ニコニコの理由が嵐子先輩にあるとは思わなかった。