「ね、ひとつ案いい?」
嵐子先輩が、「はい!」と手を上げた。
「どうぞ」
茜先輩が指名すると、
「優太がね、歌得意なの。でもって、朝陽も得意よね? そういう目立つこと全般。で、ほら、千里起きなさいよっ!」
部活後で疲れているのか、いたことすら気づかれないようなところで寝ていた千里を叩き起こす。
「海斗に適当にやらせりゃいいじゃないですかぁ……」
千里がそんなことをほざきつつ、再度寝そうだったので、俺が蹴りを入れた。
「痛えよ……」
「俺の心はもっと痛い」
俺の元気な心臓返しやがれ。
ブロークンハートだぜ、まったく……。
嵐子先輩が、「はい!」と手を上げた。
「どうぞ」
茜先輩が指名すると、
「優太がね、歌得意なの。でもって、朝陽も得意よね? そういう目立つこと全般。で、ほら、千里起きなさいよっ!」
部活後で疲れているのか、いたことすら気づかれないようなところで寝ていた千里を叩き起こす。
「海斗に適当にやらせりゃいいじゃないですかぁ……」
千里がそんなことをほざきつつ、再度寝そうだったので、俺が蹴りを入れた。
「痛えよ……」
「俺の心はもっと痛い」
俺の元気な心臓返しやがれ。
ブロークンハートだぜ、まったく……。


