「ただ、俺にバカとか阿呆と言われる覚悟だけはしておけ。言わない自信は微塵もない。それから、足――乗り物に乗ってるわけじゃないんだから自力で前へ進まないと病院からは近づいてこないけど?」
「そのくらいわかってるっ」
まるで「そんなことも知らないのか?」というように言われて腹が立った。
「あぁ、それは良かった」
にこりときれいすぎる笑顔を作り、また歩き始める。
「朝はあんなに怖い顔してたのに……」
今だって違う意味で十分怖いけど……。
「あぁ、そっちのほうが効果的だろ?」
どういう意味……?
「今はなんで笑うの? 楽しいことなんて話してないし、心から笑ってるわけじゃないのに」
「翠が必要以上に俺を怖がるから?」
「…………笑顔でもある意味怖い」
「そのくらいわかってるっ」
まるで「そんなことも知らないのか?」というように言われて腹が立った。
「あぁ、それは良かった」
にこりときれいすぎる笑顔を作り、また歩き始める。
「朝はあんなに怖い顔してたのに……」
今だって違う意味で十分怖いけど……。
「あぁ、そっちのほうが効果的だろ?」
どういう意味……?
「今はなんで笑うの? 楽しいことなんて話してないし、心から笑ってるわけじゃないのに」
「翠が必要以上に俺を怖がるから?」
「…………笑顔でもある意味怖い」


