言葉ではなく、目だったかもしれない。
あまりにも痛いところをつかれすぎて、心臓がぎゅ、ってなった。
「どうしてわかっちゃったんだろう……」
詳しく話してなかったのに……。
もしかしたら桃華さんや海斗くんたちも気づいてる……?
「翠葉」
少し離れたところから蒼兄に呼ばれた。
「具合が悪いわけじゃないんだよな?」
どうしてか、そんな訊かれ方をした。
「ツカサが数分経っても翠葉が出てこなかったら迎えに行ってくれって……」
「っ……」
「あいつはさ、今翠葉が泣いているのもわかってる。それでも言いたい何かだったんだろ?」
ポン、と蒼兄の手が頭に乗る。
その「何か」を訊くつもりはないようだ。
でも――。
「蒼兄……学校行くの、怖い――」
あまりにも痛いところをつかれすぎて、心臓がぎゅ、ってなった。
「どうしてわかっちゃったんだろう……」
詳しく話してなかったのに……。
もしかしたら桃華さんや海斗くんたちも気づいてる……?
「翠葉」
少し離れたところから蒼兄に呼ばれた。
「具合が悪いわけじゃないんだよな?」
どうしてか、そんな訊かれ方をした。
「ツカサが数分経っても翠葉が出てこなかったら迎えに行ってくれって……」
「っ……」
「あいつはさ、今翠葉が泣いているのもわかってる。それでも言いたい何かだったんだろ?」
ポン、と蒼兄の手が頭に乗る。
その「何か」を訊くつもりはないようだ。
でも――。
「蒼兄……学校行くの、怖い――」