光のもとでⅠ

 さすがに、ツカサが用意してくれる優しさの欠片も含まない問題にこの頭で挑むのは無謀だと思うの……。
 今日の私にできること。
 それはきっと、数学の問題集をさらうことくらいだろう。
「海斗くん、ごめんね」
「ま、今日一日くらいはゆっくり休んで、明日からは一緒にしごかれよーぜ」
 にっ、と笑ってツカサのあとを追った。