「……そうよね、翠葉ちゃんにとってはかなり衝撃的な診察よね。でも、一度受診しておくと安心かもしれないわ。子宮筋腫や子宮内膜症はひどくなるといいことは何もないもの。私たちの年になると必ず検診で診る検査よ。それから、妊娠したときにもね」
 胃カメラですらつらいと思うのに、痛いところへ機械を入れられるなんて、どれだけ痛いのだろう。
 エコーは腹部や胸部を撮るとおきですらグリグリやられて痛かったりするのに。
 それが内部から、と考えるだけでもぞっとする。
「あの……足を乗せている部分を開いたり閉じたりっていうのは……?」
「言葉のままよ? 足を広げたり閉じたり、という意味。じゃないと検査機器が入れられないでしょう?」
 病院という場所には慣れているつもり。
 治療を受けるのに、全裸に近い状態になることだってある。
 でも、それとはまた違った羞恥心を感じるのは私だけなのだろうか……。