「今は荷物の片付けとか考えなくていいから、休んじゃいな」
「ん……」
「あとで軽く昼食作ったら持ってくる。それまで寝てな」
「ありがとう……。でも、あまり食べたくないな」
「わかってる。でも、鎮痛剤を飲んでるんだ。少しは食べよう」
「ん……」
「そんな不安そうな顔するな……」
 くしゃり、と頭を撫でられる。
栞さんの野菜スープなら飲めるだろ? 唯から作り方教わったから、それを作るよ」
「ありがとう、蒼兄大好き」