光のもとでⅠ

 食べ終わると身体がポカポカしてきたのでポンチョを脱いだ。
「ねぇ、今日の服装って……」
 秋斗さんの視線がスカートに注がれる。
「スカート、どうしてそれにしたの?」
「スカート、ですか? ……えぇと、どうしてでしょう?」
「それね、以前森林浴に来たときと同じスカートなんだ」
 そうだったの……?
「どうして、と訊かれても、とくにこれといった理由はなくて……。ただ、昨日、冬服を取りに自宅へ帰ったとき、目についたから持ってきたんです。今日何を着るのか悩んだときにも真先に目に入ったから……だから、です」
 説明になっているのだろうか……。
 不安に思っていると、秋斗さんは「そっか」と少し寂しそうに笑った。
「秋斗さん……?」
「翠葉ちゃんは記憶を取り戻したい? 取り戻したくない?」