「どうする?」
 秋斗さんに訊かれ、
「蒼兄と唯兄、それからお母さんたちにも訊いてみないと――」
「そうだね。じゃ、栞ちゃんたちには俺から連絡を入れるよ」
「坊ちゃん、順番変えたほうが無難だぜ?」
「……あぁ、先に栞ちゃんたちに言ってから御園生夫妻の了承を得るほうがいいですね」
「ま、そういうこった」
 トントン、と話はまとまり、ベッドから起き上がるとそのまま秋斗さんの車でマンションまで送ってもらった。