光のもとでⅠ

「何、笑顔から一変して表情曇ったけど?」
 ツカサの切れ長な目がこちらを向いていた。
「ううん、有効な解決法はあったけど、なんとなくショックだな、と思っただけ」
「……それ、どんな解決法?」
「え? ものすごく簡単なことだよ。ツカサは女の子が苦手だから話さないのでしょう? それでも私と話せるというのは、私を女の子として見ていないからっていう極論。それをみんなに話せば納得してもらえるだろうな、って」
 ツカサはほんの一瞬目を見開き、直後、眉間に深いしわを寄せた。
「どうしてそんな顔をするの?」
 何も話さなくてもわかる。
 この表情はすばらしく不機嫌なときに見せるものだ。
 もう、やだな……。
 こんなふうになりたくなくて色々考えているのに。
 そのとき、ノック音が聞こえた。
 相変わらずドアは開いたままだけど。