「何?」
そんな不機嫌モードで呼ばれると、ついつられて自分も不機嫌になってしまいそうだ。
そのくらいどす黒いオーラが漂っている。
「もう一度言うけど、名前の呼び方変えたら返事しないから」
「……ツカサ、駄々っ子みたいだよ?」
「なっ――」
後ろで桃華さんがくつくつと笑っているのが聞こえる。
「だって、私が司先輩って呼べば済むことならそのほうがいいと思うもの。もともと後輩が先輩に対して呼び捨てで呼ぶのはおかしいことなのでしょう? それなら、私が直せばいいと思う」
「……友達っていうのはどこへいったわけ?」
「どこにもいかないよ。ツカサは友達でしょう?」
それは先輩をつけて呼ぼうがつけずに呼ぼうが変わるものではない。
だいたいにして、呼び方ひとつで関係まで変わってしまったらたまらない。
ツカサの、人を射殺すような視線を真正面から受ける。
しばらくすると、大きなため息をついて、「これ」とペンを差し出された。
そんな不機嫌モードで呼ばれると、ついつられて自分も不機嫌になってしまいそうだ。
そのくらいどす黒いオーラが漂っている。
「もう一度言うけど、名前の呼び方変えたら返事しないから」
「……ツカサ、駄々っ子みたいだよ?」
「なっ――」
後ろで桃華さんがくつくつと笑っているのが聞こえる。
「だって、私が司先輩って呼べば済むことならそのほうがいいと思うもの。もともと後輩が先輩に対して呼び捨てで呼ぶのはおかしいことなのでしょう? それなら、私が直せばいいと思う」
「……友達っていうのはどこへいったわけ?」
「どこにもいかないよ。ツカサは友達でしょう?」
それは先輩をつけて呼ぼうがつけずに呼ぼうが変わるものではない。
だいたいにして、呼び方ひとつで関係まで変わってしまったらたまらない。
ツカサの、人を射殺すような視線を真正面から受ける。
しばらくすると、大きなため息をついて、「これ」とペンを差し出された。


