光のもとでⅠ

 一ヵ月半の間にこれらの曲をマスターして、さらには文化部の軽音部やフォークソング部、吹奏楽部と合同練習を共にし、一曲一曲を作り上げていかなくてはいけないのだ。
 もともと、フォークソング部も軽音部もそういうのは十八番なので、問題があるとすれば私とツカサのみ。
 こういう場に慣れていない人間は私とツカサしかいない。
 茜先輩は慣れっこ。しかもプロなので色々と除外……。
「ふたりはとにかく歌うことに慣れなくちゃダメ」
 茜先輩にそう言われた私たちは、各々生徒会メンバーがついての練習が始まった。
 私には桃華さんと嵐子先輩がついてくれる。そして、ツカサには優太先輩と朝陽先輩が。
 放課後は各自特訓――。
 こんなことが一週間も続くと、あっという間に球技大会がやってくる。
 今回の球技大会の前準備は海斗くんとサザナミくん、それから久先輩と茜先輩の四人で進めてくれた。
 私たちは歌の練習のあとに少し手伝う程度。