九月十三日、放課後の図書室――。
「では、そろそろ発表しましょうかね」
にんまりと笑ったのは久先輩。
「今年の王子と姫の出し物はっ、ステージで歌を歌う、でーす! ライブコンサートだよーーー!」
嬉しそうに茜先輩が言う。
でも――。
「……無理」
「……できません」
ツカサと私が口を開いたのはほぼ同時だったと思う。
「翠もできないって言ってる」
「ツカサも無理って言ってるし」
口にするたび、お互い顔を見合わせる。
そんな私たちの対岸にいる生徒会メンバーたちは一気に笑いだした。
「では、そろそろ発表しましょうかね」
にんまりと笑ったのは久先輩。
「今年の王子と姫の出し物はっ、ステージで歌を歌う、でーす! ライブコンサートだよーーー!」
嬉しそうに茜先輩が言う。
でも――。
「……無理」
「……できません」
ツカサと私が口を開いたのはほぼ同時だったと思う。
「翠もできないって言ってる」
「ツカサも無理って言ってるし」
口にするたび、お互い顔を見合わせる。
そんな私たちの対岸にいる生徒会メンバーたちは一気に笑いだした。