そんな魔の三日間を乗り越えれば生理もすっかりと終わっている。
 テスト勉強をしなくてはいけない時期に頭痛が残っていたのはつらかったけれど、テスト自体はそんなにひどいことにはならずに済みそう。
 その程度の手応えはあったと思う。
 巷では二学期の藤宮は一味違う、と言われるそうだ。
 それは、二学期の全国模試の上位得点者に藤宮の生徒が名前を連ねるから。
 しかし、蓋を開けてみればそれがイベント効果だということがわかる。
 どうやら、体育祭の年でも文化祭の年でも後夜祭というものがあるらしく、それに参加するための条件が、「全国模試の平均点が八十点以上」だそう。
 かなりハードルが高いはずなのに、過去、この学園で参加権を落とした生徒はいないという。
 どれだけイベントに固執しているのだろうか、とは思うものの、あれだけお金が動く文化祭なのだ。
 きっと執着するだけのものになるのだろう。
 何事にも全力投球――そんな校風はこんなところでも垣間見ることができた。